チンアナゴの飼育方法について【臆病だから気をつけて!】

近ごろ水族館で大人気のチンアナゴをご存知でしょうか。

細長い体を砂から出し、ゆらゆら揺れている様子が女性や子供に大人気で、多くのテレビや雑誌でも取り上げられています。

そんな水族館の人気者チンアナゴですが、実は自宅でも飼育は可能なんです。

もちろん海水魚なのでそれなりの知識と設備は必要ですが、普通に海水魚を飼えるだけの技術があれば十分に飼育は可能です。

ちなみにチンアナゴのチンとは、日本原産の狆(ちん)という犬に顔が似ているために付けられた名前です。

英名はガーデンイールです。


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チンアナゴの値段と種類



チンアナゴはお店でもネットでも販売されています。

値段はお店によって違いますが1500円~2500円程度と意外と高くないです。



そしてどの魚でも言えることですが、お店が通える近さにあるのならまずはお店で探してみましょう。
人に慣れているかどうかや健康状態餌付けされているかどうかなどを確認でき、自分のお気に入りを購入することができます。


もちろんお店にいなかった場合や、お店にいた個体が状態が悪そうだった場合はネットでも問題はありません。

丁寧に郵送してくれますし、万が一到着した時に死んでいた場合の補償があるサイトも多いです。


チンアナゴの種類
一般的なチンアナゴといえば、白い体に黒の斑点模様ですが、よく水族館でもう1種類、オレンジと白の縞模様をみかけます。

あれはニシキチンアナゴという種類で、チンアナゴの仲間です。


チンアナゴと同じくらい人気があり、チンアナゴを販売しているところでは同じように売っています。

飼育法も普通のチンアナゴと変わりありませんが、個人的にはニシキチンアナゴの方が臆病な性格の個体が多いような気がします。


チンアナゴ専用水槽のポイント

チンアナゴは、60㎝規格の水槽で十分に飼育できますが、複数飼う場合は最大で5匹くらいです。

他の海水魚より気を付けることは、まず必ず砂を敷くことです。

チンアナゴは基本的に体のほとんどが砂の中に入った状態で過ごします。






チンアナゴは成長すると30㎝程になりますが、まっすぐ潜る必要はないので砂は10㎝前後あれば大丈夫です。

また、必ず目の細かい砂を選びましょう。
チンアナゴは尻尾をドリルのように使って潜っていくので、あまり目が粗い砂だと尻尾を傷つけてしまい、潜れなくなります。


我が家では、サンゴ砂のパウダー一ミリくらいの細かい砂を混ぜて使っているよ。





またチンアナゴは、自然界では流れてきたプランクトンを食べて暮らしています。
自分から餌を取りに行くタイプではないので、ある程度の水流をつくってあげて、餌が目の前に流れてくる状態をつくりましょう。


更に、チンアナゴは普段砂に潜っていますが、夜中などに砂から出て泳ぎまわることがあります。

そのときに水槽から飛び出してしまうというのが、チンアナゴを死なせてしまうよくあるパターンです。

かならず蓋をして、隙間がないようにしましょう。

見た目のとおり体はかなり細いので、1㎝でも隙間があれば通り抜ける可能性があります。


チンアナゴはとっても臆病モノ

チンアナゴは非常に臆病な魚なので、最初の内は砂から一切姿を現さない事もよくあります。

とくに臆病な個体だと、そのまま姿を見ることなく死んでしまう事もあるんだ。




そのため水族館で飼育しているチンアナゴの水槽にはマジックミラーが使われることが多いです。

もちろん水族館ほど人の往来がない自宅では、加工しなくても普通に顔を出してくれるチンアナゴも多いです。

もしいつまでも顔を出さない、近づくだけで隠れてしまうという個体にあたったら、カー用品マジックシートを使い、自分で水槽を加工するなどの工夫をしてみましょう。
また人の動きはもちろん、振動にも敏感なので、できるだけ人のとおりが少なく、静かな場所に水槽を設置してあげると良いでしょう。


病気や水質に敏感ではないという点から、そこまで飼育が難しい魚ではありませんが、普通の海水魚よりは飼い方に癖があるので、全くの未経験者が初めて飼う魚としてはおすすめできません。

まずは他の飼いやすい海水魚を飼育してみて、基本的なポイントを押さえた上で挑戦してみると良いと思います。


チンアナゴに餌付けをしよう


お店で餌付けされた個体を購入するのがベストではありますが、チンアナゴは餌付けによって人工餌も食べることがあります。

もちろん食べない個体も多いので、その場合は冷凍コペポーダやブラインシュリンプなどの冷凍餌で餌付けをしましょう。
チンアナゴが顔を出している辺りに、冷凍コペポーダやブラインシュリンプなどを落としてあげてください。
警戒して顔をださないという場合は、チンアナゴがいる穴にスポイトで直接落としてあげるのもいいかもしれません。

ただし、食べているか直接確認できない不安がありますし、やりすぎると砂を汚してしまうので、かならず顔を出して食べる状態まで根気よく続けてください。



なかなか食べてくれない場合には、ブラインシュリンプを孵化させたものを与えてみましょう。
しばらく地面に落ちず泳ぎ続けるので、人が離れた後に顔を出して食べてくれるかもしれません。
チンアナゴは落ちた餌を食べませんので、あまりやりすぎないように少しずつあげてください。

チンアナゴは病気にはかかりにくい丈夫な魚ですが、あまりに餌が多いと砂が汚れてしまい、皮膚病の危険がありますので、たまには砂の掃除もしてあげるといいでしょう。


チンアナゴは臆病モノだから混泳は基本的にはNG

チンアナゴは先述したとおり臆病な魚です。

上に魚が泳いでいると警戒して顔を出さなくなる可能性があります。

ましてや攻撃的な魚につつかれてしまったら致命的ですので、同種以外の混泳は基本的にはしない方がいいです。

しかし掃除役として貝類は大丈夫ですし、大人しい底系のハゼなら混泳させても気にならないことが多いようです。

もちろんこれも個体差がありますので、最初から人間にも警戒しないような図太いチンアナゴは、普通の海水魚との混泳でも問題ない事があります。

我が家のチンアナゴは、投入した日から近付いても顔を出していた大物なので、混泳でも普通に顔を出しますし、餌の時には体の半分以上を砂から出して食べにきます。

※チンアナゴとカクレクマノミをどう水槽で飼育中



ただし、これはどちらかといえば珍しい部類なので、大丈夫だろうという勝手な願望で混泳させるとチンアナゴを死なせてしまうことになります。

あくまで基本的には混泳はNGですので、良く観察してから判断してください。


おわりに

チンアナゴは非常に臆病な性格なので、他の海水魚に比べるとかなり神経質に接する必要があります。

とくに最初のうちに警戒されてしまうと、餌付けも長期飼育も難しくなってしまいます。



水槽の環境や設置場所には最大限の配慮をしてから迎えてあげましょう。



しかし、一度慣れてくれると、まさに水族館のようにゆらゆらしているチンアナゴがいつでも自宅で見れるようになり、その動きは一日中眺めていても飽きないほどの魅力があります。

ぜひチンアナゴが好きな海水魚飼育者は、飼う方にも挑戦してみてください。

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