ニモで話題になったカクレクマノミの飼育方法について

海水魚の一番の人気者といえば、映画「ファインディング・ニモ」でおなじみのカクレクマノミです。

厳密にいえばニモのモデルはカクレクマノミではなく、近縁種の魚(ペルクラ種)だっていわれてるんだ。
けど僕は、『ニモ=カクレクマノミ』だって勝手に信じてるけどね(笑)




オレンジの体に白いラインが入ったカクレクマノミは、海水魚の中でも目立つ柄で”イソギンチャク&クマノミ”の組み合わせがいる水槽は一段と華やぎます。
そんな人気者のカクレクマノミは、実は海水魚のなかでは比較的丈夫で飼いやすい種類で、初心者の方が初めて飼うのにピッタリの魚です。

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カクレクマノミの水槽立ち上げには1か月くらいかかる

カクレクマノミを飼うと言っても…



いきなり水槽と生体を買ってきてはいけません。



まずは水槽や器具の準備を整え、魚を迎え入れる状態にしましょう。



海水を水槽に入れて器具を稼働させれば準備完了、というわけではありません。


海水魚を飼育するには、水中にバクテリアが繁殖している必要があり、作りたての水ではバクテリアの数が圧倒的に足りないのです。


バクテリアを繁殖させるためには、底砂やライブロックをいれて、バクテリアが生息しやすい環境をつくった上で水を循環させましょう。

すくなくとも1か月くらいはそのまま循環させておく必要があります。

より早く繁殖させるためには、バクテリア入りの底砂を使ったり、濃縮バクテリアを入れることで立ち上げ期間を短縮することができます。

※1か月というのはあくまで最短の立ち上げ期間です。

個人的には、できることならそれ以上の準備期間を設けて、十分なバクテリアを繁殖させておくことをすすめるよ。




立ち上げの期間を十分に待ったら、いよいよカクレクマノミの投入です。

初めに言ったように、カクレクマノミは丈夫な種類なので、一番最初に入れるにはピッタリの魚です。
丈夫な魚とはいえ、万全ではない水槽にいれるのはリスクがありますし、なによりカクレクマノミが可哀想がかわいそうなので、しっかりと準備をしてから投入しましょう。

カクレクマノミの生体購入はできれば店頭で

カクレクマノミを購入する手段は大きく分けて2つ
  1. インターネットで購入する
  2. 直接ショップに行って購入する
インターネットでの購入は、自宅で行えるので非常に便利ですが、できるだけ自分でショップに行って購入してください。

ショップで購入することで、大きさや色合い、模様の出方や健康状態をみて、自分で気にいった個体を選ぶことができます。

おなじカクレクマノミといっても、人間と同じように一匹ずつ個性があるからね。




家から行ける範囲にお店がない場合は、インターネットでの購入は非常に便利です。
ただし、インターネットで注文して届いた個体が病気をもっていたり、輸送のストレスで弱っていたりという事はたまにありますので、そういった場合の補償がついているサイトを選ぶといいでしょう。

ブリードとワイルドの違い

カクレクマノミを購入しようとすると、ブリードやワイルドなどという表記があることがあります。

これは人工的に繁殖させた個体か、野生のものを捕まえたかの違いです。


基本的にはどちらでも構いませんが、初心者の方におすすめなのはブリードです。


ブリードの個体は生まれた時から人の手で育てられているので、100%粒餌を食べてくれます。

また、生まれた時から大きく環境が変わらないため、ストレスがあまりかからず病気や体調不良の可能性も低いです。

更には、イソギンチャクへの依存度が低いとされていますので、イソギンチャク無しでの飼育・産卵が可能です。

※イソギンチャク&カクレクマノミの同時飼育は上級者向けと言われています。



ただ、ワイルドがだめなわけではありません。

カクレクマノミは何でも食べるので、野生のものであってもすぐに粒餌をたべるようになります。

カクレクマノミが飼いやすいのは餌で困らないからでもあります。

またワイルド個体は、色が鮮やかなものも多く、サイズも大きめが多いです。

反対にブリードの物はかなり小さな稚魚が売られることもあるので、そこは個人の好みで選んでも大丈夫です。
ワイルドとブリードの飼育を同じ水槽でスタートさせると病気にかかる可能性が高くなると言われていますので、その点も注意したいところですね。


大きく難易度が変わるという事はありません。


まずクマノミの生態を知っておこう!

クマノミって基本的にメスでもオスでもない無性別って知ってたかい。

えっ?!じゃ~、どうやって繁殖するの?




それはね、群の中で1番大きい個体がメスとなり、そしてその次に大きい個体がオスとなってカップルになって繁殖行動を行うんだ。
もっとビックリなことに、性転換までしちゃうんだよ。


性転換って…どういうこと?


ん~…例えば、1番大きな個体(メス)が群の中から姿を消すと、2番目に大きかった個体(オス)がメスに性転換し、3番目に大きかった個体がオスになる。
生まれた時は性別が無くて、状況に合わせて性転換をするんだ。
可愛い姿の陰に何ともビックリな生態を持つ魚だよね。




なので、ペットショップなどで購入する場合には、大きい個体と小さい個体を購入すると必然的にペアになる訳なんです。
大きさが同じ個体はペアになりにくく、喧嘩をする可能性があるらしいので、個体の大きさにも注意して飼って(買って)あげると良いと思います。


入れすぎない

上記のカクレクマノミの生態を考えると2匹が1番ベストな気がします。

複数匹の飼育も可能ですが、個体の大きさや性格を考慮する必要があります。

また、60㎝水槽なら5~7匹 30㎝水槽なら3~5匹くらい限度です。
欲張っていれすぎると、喧嘩がおきたり病気が感染したりと、トラブルが起きる原因も多くなりますし、将来的に他の魚も入れたいと考えているなら初めは1~2匹にしておくのが無難です。


お店では一つの水槽に数え切れないほど入れているのを良く見ますが、あれは短期間で売れてしまうからできることです。

長期飼育をするなら水槽の大きさと飼育環境をよく考えて購入しましょう。


注意点




カクレクマノミは、性格もそこまで攻撃的ではありませんので、同種間の混泳も他の魚との混泳もしやすい魚です。

ただし、入れすぎると縄張り争いや食料の奪い合いなどで喧嘩はおこりますし、他の魚も種類によっては混泳NGなものもあります。

追加で魚を入れる時はちゃんと調べてからにしましょう。

迷ったらお店の店員さんに聞いてみるのもありです。

一般的に混泳が可能かどうかは、魚の特性で考えられています。

同じ魚でも気が強い個体と大人しい個体がいるので、一般的な情報だけでは確実に混泳ができるとは言えません。

あくまでほとんど大丈夫くらいのものなので、最終的には自分の水槽にいる魚がどんなタイプか自分で判断してください。

また、カクレクマノミは丈夫で飼いやすい種類ですが、全く病気にかからないわけではありません。

もちろん放っておいたら死にいたる病気もあるので、様子が普段とはちがうなと感じたら、できるだけ早く対処してあげてください。
魚の病気はあっという間に進行してしまうものが多いので、先延ばしにしていると手遅れになります。

おわりに

カクレクマノミが飼いやすい魚だというのは、あくまでも最低限の知識と準備がある状態でのはなしです。

丈夫だからといって雑に扱っていては死なせてしまうことになります。



生き物ですので責任を持って飼ってください。



とはいえ、カクレクマノミは飼いやすいだけでなく、模様も美しく、体をクネクネさせて泳ぐ姿はとても愛らしいため、海水魚のなかでも一番の人気者です。

ぜひ海水魚飼育の第一歩として、カクレクマノミを飼ってみましょう!

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